奥山・陣屋岳の尾根で弥生時代の石斧を発見
5月14日午前、標高368メートルの陣屋岳の尾根を、一行5人で歩いていた時、同行されていた郷土史研究家のK先生が、ふと、目に留められて、足元から拾い上げられたのが、タイトルの「弥生時代の石斧」です。
私を含め、他の4人だったらただの石としか思わずに見過ごしていたと思うと、その偶然に驚きましたが、その後一ヶ月たって今考えますと、それが、専門家の見る目の力なのだと思います。
半分は土に隠れていたと言われ、「取り上げる前に写真をとっておけば良かった、そうしなければならないのです」と先生は専門家らしく反省しておられましたが、拾われたのは間違いありません。みんな驚いたのです。
採取された石斧はその後、綾部市資料館の専門官の調査でも、裏づけされ、弥生時代に使用されることの多かったという<太型蛤刃石斧>であることが判明しました。
なぜあそこにあったのかは不明だが、用途が木材伐採用であることから、山中で亡失したのではないか、と説明されました。
奥山の峠や尾根には、この場所の力を示すいろんな痕跡がある、それを見る目が私たちのほうにないだけなのだと、思いました。
生涯学習の社会科・日本歴史・古代が、今始まった気のするのは私だけかもしれません。おおげさですから。