‘2008/12’ カテゴリーのアーカイブ

奥山の入り口の村のヒマラヤザクラ

2008/12/31


雪の降った大晦日の朝、奥山の入り口の内久井町の、一軒のお宅の畑におじゃましました。
実は、このお宅の裏の畑に、ヒマラヤザクラが育っているのです。
この家の女主人は、私の知人で、桜を植えたのは、息子さん。「息子が、今日は居るから」とお電話があって、会いに行きました。
11月15日のヒマラヤザクラ植樹にもわざわざ帰省され、参加されています。
息子さんのお勤め先が、宝塚のグンゼ・グリーンだったのです。奇遇にびっくり、嬉しかった。
「2005年の春、ネパールから持って来た種を、その年の夏ごろ、ここに植えました」
「何粒か撒いて、雪で消えたり、枯れたり、下のほうから芽を出して生き返ったり、ここの土に慣れるのに一生懸命のようですね、まだ花は咲いていません」といわれました。
「今日もぬた場まで見に行こうと思っていましたが、雪になってしまって….ぬた場は高いところだから、ここよりは条件が厳しいですが・・・うまく育ってほしいです。」
ふるさとの奥山とヒマラヤザクラが、よい出会いになりますように、ぬた場のヒマラヤザクラ、頑張って!奥山の神様、よろしくおねがいします!

同日の写真追加

明治大学も合流、3泊4日の綾部滞在

2008/12/30

9月16日~19日
6月に引き続いて、立命館大学の学生14名と、今回、合流の明治大学の4名がぬた場のヤマザクラの森づくりを体験、研修された。
 奥山を管理運営する地元の社団法人「志賀・郷和会」(しが・きょうわかい)が、前回同様、学生たちの奥山視察に全面協力しました。
 私達の「郷和会バス」は、定員27人乗り、山の作業に、奥山の道を縦横に走ります。


学生達は、綾部滞在中は、「里山ねっと・あやべ」に宿泊された。
私達はここで、奥山の歴史、志賀郷公民館の年間行事などを、学生達に説明した。
 
「志賀の七不思議」として有名な、五つの神社の伝説についての紹介は、興味を引いたようでしたので、18日には希望者を案内して、七不思議めぐりをしました。

「志賀の七不思議」のひとつ
 阿須ゝ伎神社(あすすぎじんじゃ)の「茗荷さん」を見に境内に上る。

以上が、立命館大学ボランティアセンター開講の「地域活性化に挑む」テーマの研修のあらましです。
奥山以外でも、綾部市の農村を舞台に、同様の研修をされたと聞いています。

最終日に行われた、学生たちの発表会は、たくさんの感想、提案がいっぱいに張り出されて、たのしくて面白かったです。

「志賀の七不思議」と「志賀の奥山」の二つを結びつけた提案があり、なるほどと感心しました。

奥山初の学生の研修受け入れ

2008/12/29

2008年6月のレター

こんにちは ご無沙汰失礼しました。
2008年6月14日(土)に立命館大学の学生15名が、奥山ぬた場に視察・研修に来られ、その受け入れ準備、とその後のまとめに忙しくしておりました。
里山ねっとがプログラムを作成して、大学のボランティアセンターが開講する、正規の単位をとる授業の一環ということです。地域活動で学ぶという趣旨です。


午前がオリエンテイション、午後にぬた場で、桜苗の保全、育樹作業をいっしょにしました。これは第一回で、現場を体験する簡単な内容で、9月に本格的な作業を予定しています。
私達にもよい刺激になりました。これから、外部からいろんなつながりを求めて、育樹・植樹にボランティアを受け入れていけたらと思います。

晴れた日のぬた場は、美しくてとても気持ちよかった。風景案内として峠の話もちょっとしました。
本当は、詳しく峠のとりくみも話したい気持ちもありましたが、焦点がぼけてもいけないので、今回は話しませんでした。秋には紹介したいと思います。
学生さんたちは元気で熱心でした。

奥山の2008年、立命館学生の来訪

2008/12/28

2008年6月14日午後2時すぎ
 立命館大学の学生15名が、奥山のぬた場へ視察・研修に来訪されました。
私達にとって、外部からまとまった人数を受け入れて、いっしょに作業するというのは、過去に経験がなく、画期的なことでした。

地域内部で、こつこつと活動してきた私達は、外から人々を受け入れることについては
やや懐疑的で、自信もなく、保守的だったのです。

 私達の扉をあけてくれた、ボランティアの学生諸君に、感謝します。
同時に、私達の活動を推薦し仲介してくれた「里山ねっと・あやべ」に、感謝します。

 これは、立命館大学のボランティアセンターによる正規の授業として開講されたもので、「地域活性化ボランティア」と題し、綾部のNPO法人「里山ねっと・あやべ」がプログラムを作成して、綾部の各地で、実施されたものの一環でした。
 6月のこの日は初回訪問、2回目の本格的な研修は、9月に3泊4日で行われました。
 


ヒマラヤザクラを植えるグンゼのみなさん

2008/12/26

11月15日
 グンゼ綾部本社の従業員ボランティア23名の皆さんが、奥山ぬた場の育樹・植樹祭に初めて参加されました。
 ネパールから来た種から、生えたばかりの、ヒマラヤザクラの小さい苗を取り囲んで、大切に植えています。

奥山の雪と風に耐えますようにと、ビニールでガードをしました。
ヒマラヤザクラはこの時期に、いちど落葉し、すぐまた若葉が出て、花が付くそうです。
来年は花が咲くかしら、再来年に咲くかしら。
成木になると5~10メートルになります。

コブクザクラ(子福桜)の春の花

2008/12/21

冬の間ずーとちらちら咲いているコブクザクラも、
春になると、白い春の花に衣替えします。

若い緑の葉もいっしょに春を迎えます。

植えた場所は、奥山の作業道、仏谷線沿い
通称「マツタケ山下」


奥山では、10月20日過ぎから咲き始め、冬の間ずーと、咲き続けています。
 枯れ木に、ちらほら雪が降っているみたい。

 松茸山下には、4^5本並んでいます。


伊八にも植えました。

奥山二俣口の御衣黄(ギョイコウ)

2008/12/21


ギョイコウ(御衣黄)の花は、葉と同じ色の濃い緑で、遠くからではよく見えないので、その美しさが分かりません。
 奥山では、一本のギョイコウ(御衣黄)を、奥山入り口、二俣口の駐車場に植えました。
毎年、4月下旬遅くまで咲いています。
 見に来てくれた人に分かるように、春には説明のメモをつけました。
いつ、誰が訪れるか分からない、静かな山です。
 奥山の道は、府道490号線で、名前は「物部・西舞鶴線」ですが、登尾峠で行き止まりになっています。峠の向こうが西舞鶴の城屋です。
 そのほかにもある峠道は、尾根伝いにつながっているのかいないのか、それも分かりません。
 
 昔の人々が、どこまでも歩いて移動して、峠の道を越えて往来したことが、不思議に懐かしく思われます。

桜の名前 御衣黄(ギョイコウ)

2008/12/20


この桜(手前右の枝)名前はギョイコウ(御衣黄)、4月下旬、春雨にぬれています。
咲きはじめは濃い緑色の桜です。やがて中心に紅色がさし、白い筋も入ります。
ちょっと複雑な色。皇帝の衣の色に見立てた命名とのこと。
奥山には一本しかありません。入り口の駐車場に2001年秋に植えました。
私達は、1993年から共有山である奥山に、桜の苗を植え始めました。
奥山は、杉とヒノキの植林の山です。桜を植える場所はなかったので、府道、林道、作業道などの道のそばに邪魔にならないと思われる場所を探して、毎年、少しづつ植えてきました。
苗は、財団法人日本花の会から公共配布として無償で提供いただいています。
今までに15種類ほどの桜苗を植えています。ぬた場も含めると400本ぐらいになります。
奥山に植えるとどの桜もなぜか、野生にかえるみたいです。

桜が咲いていなくても、お花見をすること

2008/12/19


1998年4月の、ある晴れた日
「松茸山下」のコブクザクラの木の下で。
コブクザクラは10月から咲き始め、冬の間咲きつづける桜。
春になるときれいな若緑の葉っぱといっしょに、又新しく、白い春の花をつけます。
この年のコブクザクラは、前年の秋に、初めて少し花をつけたばかりで、春の花はつきませんでした。
4月のある日、志賀郷の老人会が、お花見をされました。

まだ咲かんなあ、来年は咲くやろ、などと話しながら
奥山の風光を楽しんで、桜の木を、眺めていた、お花見。
太鼓の女性は、元、登尾太鼓会の会員です。

奥山の尾根に来たヒマラヤザクラ

2008/12/17


 ヒマラヤザクラは、緑の若葉といっしょに花がさく。
 ヒマラヤザクラの花は、野性的で美しい。日本の桜の原種といわれる。
 ヒマラヤザクラは、11月下旬から12月下旬に咲く。
 日本で一番古いヒマラヤザクラは熱海にある。
 1968年にネパールの皇太子が種を寄贈されたもの。
 今現在は全国あちこちで育つ。
 高知の人は、発芽6年目で開花、つややかな新緑。と伝えています。
 東京大学の構内、品川区戸越公園にも育っています。
 剪定に耐えるらしく、園芸樹としても売り出されている。
 
 ヒマラヤザクラは、常緑である
(11ヶ月間ぐらい緑の葉が落ちない)
 新しい環境浄化木、街路樹として注目されている。
 大気中のNO2,CO2の吸収能力が高いといわれる。
 グンゼグリーンではエコザクラと命名されました。
 ヒマラヤザクラは、暑さにも寒さにも弱く、風にも折れやすく、 育ちにくい。
 「成木になるまでは、冬場の風当たりの強い場所の生育は困難。日当たりのよい場 所での育成をお願いします。」とグンゼグリーンのメモにもあったとおりです。
 ヒマラヤ山脈の、温暖な地帯に分布する桜なのです。
 
 私達がグンゼのボランティアの方々といっしょに植えた苗は、50センチぐらいの幼木。
 植えた場所は、ぬた場の尾根。冬には、霜が降り、雪が積もる。
 さあ、どうなることでしょう。