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まいづる探索隊41名の皆さんが遠路綾部市志賀郷まで七不思議めぐりに来訪されました。
日程は、2015年9月18日(金)午前10時~午後3時
午前中は諏訪神社~若宮神社~酒蔵~夜嵐墓碑を歩いて巡る4,2キロのウォーキングコース。 午後は乗用車10台に分乗して阿須須伎神社~藤波神社~篠田神社 そのまま舞鶴方面ヘ帰途につかれました。
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探索隊のホームページには沢山の写真が載せられて、当日の様子が分かります。(ガイドをした私たちの方はカメラのスタッフが少なくて諏訪神社と阿須須伎神社で数枚撮っただけです。上のものがその1枚、阿須須伎神社の茗荷田を見ている場面です。)
「2月の厳冬、雪の中から茗荷が芽を出してその年の稲作の吉凶を占います、不思議なことに茗荷が上がらなかったことは何百年の間一度もありません。」とガイドが声を大にして説明する。
この時熱心に聞いていた一行の中から質問が上がりました。「この茗荷は枯れないのですか?」 ガイドが答えて「枯れません!」
しかしその後、ガイドをした梅原会長がやって来て「正解は枯れるんや、済まんが舞鶴の方へ訂正しといてくれへんか。」
確かに、自宅のカキの木の下に夏の間しげっていた茗荷は秋になると黄色くなって笹が倒れるように倒れてしまいます。これを見て、「枯れる」と訂正したくなったわけ。
でも、本当は阿須須伎神社の茗荷田を一年間ずっと観察しなければ、ほんとの正解を出せないのではないかと、今頃気づいています。そのきっかけは次の写真です。
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11月30日に、ほんとに枯れているかどうか確かめに行ったら回りの柵が取り払われていて驚いた。老朽化したので新調することになったのです。
茗荷田の中は毎年こんなふうにきれいに掃除しているのかしら?と初めて見る光景に疑問が湧きました。左側の田、石組みの上に小さな祠を祀っていた周りには何か青々とした植物が生えています。実はこれと同じ植物が境内の谷の水辺にも、いつ行っても青々と生えているのを今までに見ていました。葉の形はヒガンバナのよう、花は咲かない。今でもこの草の名も知らない私たち・・
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私たちは七不思議の古文書や過去の多くの研究記録を調べて、これをもとに七不思議ガイドをしてきました。しかし、紙の上の資料を重んじるだけで、実際の目の前の光景や人々の話す中身を十分に関心を持って調べることを、今まで棚上げにしていたのではないか? もっと人々のなかに入り、現場の自然の広がりのなかに入って七不思議伝説を考えることをしなければ、すぐに壁にぶつかってしまうということを最近感じるようになっています。
いつも、来訪者とのふれあいの中から次へ進むヒント、きっかけを得ることができるように感じています。
志賀の七不思議伝説は七つとも、地元のありふれた植物の上に不思議な物語を見ています。これがこの伝説の原点、特徴であるということをいつも忘れないようにしたいと思います。

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諏訪神社の境内、本殿前のカキを見上げて「御用柿」の不思議な物語を偲ぶ。まいづる探索隊の皆さん、ご来訪ありがとうございました。