明治大学の七不思議めぐり NO.4
四番目の不思議は、藤波神社の藤波大明神の「シラサギ伝説」です。
神社の前にフジの木が植えられていて、正月元旦になると白い花が一面に咲くのです。このおめでたいフジの花を毎年新しい箱に収め宮廷に献上するのが習わしでしたが、正安元年(1299年)正月、都へ運ぶ途中、園部の水戸の峠(今の観音峠)のあたりで箱を開けてしまい、フジの花は一羽のシラサギになって飛び立ってしまいました。
シラサギの止まった麓の森は「鷺の宮」として今も奉られています、という伝説です。
藤波神社の境内に今も残る白藤の老木です。(志賀小学校にも白藤の棚があります)
この話にはオチがあって、即位したばかりの後伏見天皇は正月のフジの花が届かないのを怒って、天皇の位を従弟の後二条院に譲ってしまったそうです。(確かに年表では在位わずかに2~3年)
(諏訪大明神のカキが届かないのを怒って位を譲ったというお話は2006年の公民館の配った資料にありますけれど、シラフジの話の誤植でしょう。) 七不思議の4番目はこれでおわりです。 (つづく)