今度は1500年前の焼き物です
2010/01/16去年、登尾峠の近く「陣屋岳」の尾根で2000年前の石斧を発見採取しましたが今度は1500年前の焼き物です。
発見(採取)場所は山ではなくて平地の盛り上がった場所、「土坑墓」だそうです。死者へのお供え物の蓋付きの器です。足がついていて「たかつき」(高杯)といい、焼き物の種類は「須恵器」といいます。なんて、資料館の三好氏に教えてもらうまで、なんにもわからなかった。
しかし、このお供え物の器が1500年前に埋められたまま、綾部市西方町の田んぼ畑のそばにねむっていて、それを
今から30年前志賀小学校の3年生の大槻君が見つけて掘り出して、学校の先生に見せたことは、一度聞いたら忘れられない物語です。30年前、先生はそのことを教育委員会に知らせました。文化財として30年間保管されていたのをこのたび綾部市資料館から里帰りして、志賀郷公民館のロビーに展示してあります。
何で30年ぶりに展示されたかというと、今は38歳になっている大槻君が「あの場所にまだ堀残しが見えています」と知らせてくれて、資料館の三好氏が早速現場に行って掘り出したのです。そうしましたら、「30年前の割れたかけらとぴったり割れ目が合いました」と、感激ひとしおでした。1500年もそのままだったのだから、30年間そのままだったのも不思議はないかしら。
でもやっぱりなんだか不思議でなんだか楽しいお話ですね。三年生の大槻君を指導された先生は今はお亡くなりになっていて、残念です。