‘2009/06’ カテゴリーのアーカイブ

<授業>か?<ボランティア>か?<研修です、双方の>

2009/06/19

dscf4653今年も昨年に引き続いて、立命館大学の学生さん達が、<里山ねっと・あやべ>の推薦で、奥山に研修に来られました。奥山の桜の名所づくりの活動に参加するという内容の研修。正式の授業扱いです。(単位をとられる)

6月6日(土曜日)当日のスケジュール

  午前中に京都から綾部へ到着、10時~12時 里山ねっと・あやべの教室で簡単な地域紹介と活動の概況を説明、オリエンテイション

 午後2時~5時 志賀郷公民館を経由して、バスで共有山<奥山>へ移動。

 奥山の作業道を約45分徒歩で移動。<ぬた場>の尾根へ到る。           奥山の位置、植林の様子、山の全貌を、体感されました。

<ぬた場>は、「後世に残る桜の名所づくりモデル事業」として、ヤマザクラを主体に約200本植えてあります。2002年に植樹開始。松その他の樹木の芽生えと競合しています。(昨年の立命館大学、明治大学の研修生は、この場所で、傾斜地の桜の苗の手入れをするというしんどい作業を体験されました。去年の学生さん達ありがとう、ご苦労様でした。)

今年の作業場所は、ぬた場ではなく、奥山の道路わきの桜の周りの草刈りを準備しました。

私達の作業の様子をまず実演、見学してもらいました。その後、体験学習をしてもらいました。傾斜があり、なれない草刈り鎌を手に30分、お疲れ様でした。

終いは、緑陰へ移動して、楽しく歓談、交流しました。この「林間のカフェ」は、私達がいつも楽しみにしていた場所です。この数年使わなかったので、この日はひさしぶりの「開店」となりました。

地域資源の活用、とか、情報発信とか、地域の現状や課題とか、考えるべきことは多くありますが、まず、奥山へいって楽しかった、一緒に活動して良かった、楽しかった、次がありますように、という感想が、活性化の出発点であり、もしかして、到達点かもしれない、なんて。

次の研修授業は、9月23日~26日、里山ねっとに3泊されます。明治大学からの参加者も予定されています。

外部からの刺激は、のんびり過ごしている私達に、「自分探し」を促すみたいです。地域の「自分探し」。 おわり。

 (学生8名、職員(教員)1名合計9名の皆さん、初めて奥山の<ヤマザクラの森づくり>を見て、どんな感想をもたれたでしょうか。)

奥山・陣屋岳の尾根で弥生時代の石斧を発見

2009/06/14

2009-06-14-1311-571 5月14日午前、標高368メートルの陣屋岳の尾根を、一行5人で歩いていた時、同行されていた郷土史研究家のK先生が、ふと、目に留められて、足元から拾い上げられたのが、タイトルの「弥生時代の石斧」です。

私を含め、他の4人だったらただの石としか思わずに見過ごしていたと思うと、その偶然に驚きましたが、その後一ヶ月たって今考えますと、それが、専門家の見る目の力なのだと思います。

半分は土に隠れていたと言われ、「取り上げる前に写真をとっておけば良かった、そうしなければならないのです」と先生は専門家らしく反省しておられましたが、拾われたのは間違いありません。みんな驚いたのです。

採取された石斧はその後、綾部市資料館の専門官の調査でも、裏づけされ、弥生時代に使用されることの多かったという<太型蛤刃石斧>であることが判明しました。

なぜあそこにあったのかは不明だが、用途が木材伐採用であることから、山中で亡失したのではないか、と説明されました。

 奥山の峠や尾根には、この場所の力を示すいろんな痕跡がある、それを見る目が私たちのほうにないだけなのだと、思いました。

 生涯学習の社会科・日本歴史・古代が、今始まった気のするのは私だけかもしれません。おおげさですから。