2016/11/21

![]()


志賀小学校4年生10名が今年も中丹学校文化祭「由良川元気サミット」の舞台で元気いっぱいに「志賀の七不思議伝説」について発表しました。七つの不思議のうち、子供たちが選んだのは「ゆるぎ松・しずく松」の不思議伝説。

明智光秀の命令によって「ゆるぎ松・しずく松」が切り倒される場面です。
倒された松は運ばれて、福知山城の棟木になったと言い伝えられています。

「ゆるぎ松というのは、風も吹かないのに葉がゆれる松のことです。毎年正月七日の日の出から日中にかけて、葉がゆれたそうです。上の葉がゆれると都にいいことが起こり、下の葉がゆれると都にわるいことが起こったと言われています。」
「しずく松というのは、雨もふらないのに葉からポタポタとしずくが落ちる松のことです。毎年正月6日の午前10時になると、松のしずくが雨のように落ちたそうです。そのしずくの様子は、その年の干ばつや水害などの災害を示していたと言われています。」
「現在の福知山城は立て直しが行われたため、むな木にはこの松は使われていません。その時に取り除かれた松のゆくえは、現在は分からなくなっています。」
「しかし志賀郷の公民館には、しずく松のものといわれている厚さ15センチほどのとてもぶあつい木の皮が、今も大切に保存されています。また、2本の松が生えていたところには、二つの石碑がたてられ、今は三代目の松が植えられています。」
「七不思議伝説は、現在までお年寄りから子どもたちへ大切に語り継がれてきました。ぼくたちもこの伝説を大切にし、今度はぼくたちが広く伝えていきたいと思いました。」
(担任の光枝真穂先生指導の舞台台本から 一部お借りしました。)
カテゴリー: 志賀小学校, 志賀郷の七不思議 | コメントはまだありません »
2016/06/13
今年は7年ぶりに別所、篠田方面。参加者は約150名。若い人の参加も多かった。7年ぶりというと、一年生だった子ども達が中学一年生になっています。
あやバス「別所町」の分岐点、左が別所への道、正面の森は篠田神社です。右へ向かうと篠田、深山から七百石町方面です。
別所町では、普段は閉じられている熊野神社舞堂と願成寺が公開され、篠田町では篠田神社本殿で地元の人のガイドがありました。平安時代の京都と志賀郷地区のつながりを示すゆかりの地です。公民館の配慮で参加者全員に簡単な資料も配られました。

熊野神社の境内のむこうに見える縦貫自動車道は、篠田トンネルを抜けて別所を通りやがて別所トンネル、内久井トンネル、坊口トンネルに連なって由良川までつづく。昔の尾根の道が現代の高速道路になっているようです。
![]()
いつも資料館の図録で見ている十一面観音立像と蔵王権現像を身近に拝見しました。平安時代。

![]()
熊野神社舞堂の屏風絵

![]()

![]()
七不思議の筍さんの篠田神社
本殿は五間社流造、京都府指定文化財。
七不思議伝説の五つの神社が正面に並んで祀られて いる・・・不思議。
本殿を裏から見ると五間社が手に取るようです。![]()
![]()

![]()
カテゴリー: 志賀郷の七不思議 | コメントはまだありません »
2016/05/23

福ノ畑のヤマザクラの、大きい方の幹が縦に裂けて、もう片方に寄りかかっている。このままではいづれ共倒れになるかもと痛々しい。内久井町の女性たちが夫婦ザクラと名付けた古いサクラです。今のうちに救急措置をすればなんとか助かるだろうと、去る17日にアドバイスがありました。奥山の古老たちもサクラの苦しさを見て、決心されました。
「桜伐る」決心。高く伸びた枝を伐りながら、進む大仕事でした。 


![]()


たまたま通りがかったカメラの彼が手伝ってくれました。
谷側のこの一本のヤマザクラの枝も今までに何度も雪折れしたのです。
支柱をしたいです。
頼もしい奥山の古老です。
![]()
![]()
![]()


![]()
![]()
![]()
カテゴリー: 奥山さくらを育てる会活動記録, 奥山の春 | コメントはまだありません »
2016/03/30
n
![]()
昨年秋10月11日、阿須須伎神社の秋祭りで舞堂で演じられた「能舞・難波」の舞台のことを紹介します。
阿須須伎神社に集う4町区の住民が結束して2年前に保存会を結成、古老の指導の下に人材を養成、地域が一丸となって努力、実に24年ぶりに復活を果たした記念の舞台です。
演目は世阿弥作「難波」。人々の渾身の演技によって、能が身近なものとして感じられました。舞台は大和朝廷の拡張期、難波(今の大阪)に宮殿を持っていた仁徳天皇についての故事を、百済の人「王仁」わに と伝説の「木の花佐久夜姫」このはなさくやひめ が現れて舞い謡うというおめでたい内容で
す。
演じるのは坊口町の人々です。
長くない15分ぐらいの仕舞でした。![]()
![]()

![]()

![]()
![]()


この日、舞台中央主役シテの前に置かれた台の上に、さりげなく能面2面が安置されていました。これは坊口町に保存されている5面のうちの翁と女面で、「翁面は南北朝時代のもので、能より一段と古い猿楽が行われていたらしい。」と綾部市の図録にあります。
こんなに長い年月を保管継承してこられた坊口町の人々の力に感服しました。能舞が次に奉納されるのは4年目です。4町区が輪番で多彩な芸能を奉納されるからで、各町区とも継承に力を尽くされています。 金河内町、内久井町、仁和町そして坊口町です。
阿須々伎神社の祭礼芸能は府登録無形民俗文化財で、狂言、太刀振りなどがこども達によって演じられます。
![]()

![]()
カテゴリー: 阿須須伎神社の祭礼芸能 | コメントはまだありません »